【高繊維質・低たんぱく質な食事】
草食動物であるうさぎにとって最も重要な栄養源は繊維質です。
うさぎに必要な栄養のうち特に繊維質をとるために重要な主食が乾燥した牧草です。
繊維質は腸内の細菌バランスを整え消化管の動きをよくします。
これに対し、炭水化物やタンパク質、脂肪といった栄養分は多すぎるとうさぎの消化管に負担を与えてしまいます。つまり、高繊維質・低たんぱく質、低炭水化物、低脂肪=ある意味質素な食事がうさぎのおなかの健康には大切なのです。
こうした栄養を取るためには乾燥したチモシー牧草やチモシーを使ったフードを食べることが望ましいのです。
また、うさぎは永久に伸び続ける歯を持っていて固い牧草をよく噛むことが歯を削ることになり伸び続ける歯をちょうどよく維持できるのです。
【チモシー牧草を毎日たくさん食べたほうがいい理由】
うさぎは毛づくろいで飲み込んだ毛が胃にたまって食物が流れなくなることもありますが、多くは繊維質が少ない食事により消化機能が低下し腸内細菌バランスが崩れた胃腸機能低下症と呼ぶべき症状になることが多いのです。
胃腸の機能が低下し牧草などの繊維質を食べられなくなると悪玉菌が増えガスがたまり、さらに食事が食べられなくなるという悪循環に陥るのです。これを防止するためには繊維質が35%と豊富なチモシー牧草を毎日たっぷりと食べることがすすめられるのです。
【チモシー牧草が嫌い】
牧草を食べないという話を聞くことがあります。
よくよく食事内容を確認すると、ラビットフードを体重比5%、おやつ、野菜と豪華な内容だったのです。これだけ高栄養な食事だと繊維質の多い乾燥した牧草はおいしくないから食べたくないと言うでしょう。
牧草をたくさん食べてもらうには
① 主食を適正量にする。適正な主食量とは体重比1%~2%前後です。
体重1Kgの子は1日10g~20gになりこの量を朝晩2回に分けてあげることになります。
②おやつや野菜は少な目に。
やわらかな食べ物が多いうさぎの歯は痛みやすくなります。
② ケージの床に敷き詰める
うさぎのまわりにたっぷりと牧草があればご飯の後食べ物がなくなると牧草をかじって暇な時間を過ごすことになります。固い牧草をかじることはストレスの発散にも役立つのです。
主食とおやつや野菜を減らして適正な量にすれば牧草を食べるようになるのです。
うさぎの健康のためと考えてチモシー牧草をたくさん食べてもらいましょう。
(乾燥牧草を食べない原因としては歯の不正なども考えられます。心配な時は動物病院さんに相談してください。)